第6回:朝霞駐屯地「陸上自衛隊広報センター」レポート
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「陸上自衛隊広報センター」概要
陸上自衛隊広報センターは、埼玉県朝霞市の陸上自衛隊朝霞駐屯地に平成14年4月5日にオープンした陸上自衛隊初(※)の本格的広報施設です(※各駐屯地の広報等により運営される資料館等は除く)。敷地面積2,000平方メートルで、建物は2階建て。2,400平方メートルの展示スペースを有し、陸上自衛隊の活動をわかりやすく伝えることを目的としています。
遂に完成!!「広報センター」
昨年(平成13年)4月。朝霞の駐屯地祭を訪ねた私の目に、おもむろにカバーをかけられた普段、朝霞には無いはずの数台の戦闘車両が止まりました。「なんで朝霞にこんなものが…」。ついで正門脇で工事中の大きな建物が目に入ると、それが建設中の「広報センター」であることがわかりました。
「ひょっとしてこの戦闘車両はその展示用!?」。あまりにも大規模な工事に、一瞬にしてその想像はつきました。そう思った瞬間から、この「広報センター」のオープンが非常に待ち遠しいものになったのは言うまでもありません。「どんな広報センターになるのかなぁ…?」内容も当然、非常に気になっていました(^_^;)それから1年が経ち、今年(平成14年)4月5日、遂に待望の「広報センター」がオープン!!
オープン日が金曜日ということもあったので、翌日の4月6日、私は朝霞駐屯地祭の見物もかねて「広報センター」を訪ねることにしました。
さあ、「広報センター」に突入!!
●「陸上自衛隊広報センター」正面全景ついにやってきました「広報センター」!!
朝霞駐屯地正門に向かって右側、「どう見てもこれだろ!!」といわんばかりに「広報センター」は目立っていました(笑)
いやはや、これまでの駐屯地広報施設とは比べ物にならないくらい大きい!! ガラス張りで開放的な雰囲気とあわせ、これからの陸上自衛隊広報の拠点としてふさわしい施設ではないでしょうか。では早速館内へ突入です!!
●オープン直後の週末と駐屯地祭が重なったこともあり館内は大変な賑わい
●館内の展示物でまず目を引くのはこの2つ。対戦車ヘリAH-1S(左)と90式戦車(右) |
館内でまず目を引くのが対戦車ヘリAH-1Sと90式戦車。間近にみると迫力満点です!!
こうやってみると、戦車は「ジオラマの模型」のように見えるかもしれませんが、まぎれもない「本物」です(^_^;)
また、90式戦車(右上)の主砲がやや砲塔左側にオフセットされているのに、あらためて気付かされます。
●90式戦車の砲塔上面のディティール。このようなアングルで見られるのは「広報センター」ならでは。
●90式戦車砲手用の照準潜望鏡・砲手席実車展示の横に、90式戦車砲手用の照準潜望鏡・砲手席が再現されていて、実際に触ることが出来ます(上)。
右上のレンズの着いた大きな円を覗くと、外の様子を見ることが可能。実車では中央のハンドルで砲を操作します。
是非、覗いてみるべし!!
また砲弾模型の展示(下)などもあります。
●90式戦車の120mm戦車砲弾の模型
●対戦車ヘリAH-1Sフライトシミュレーター展示アトラクションでとにかく人気だったのが「AH-1Sフライトシミュレーター」(上)と「3Dシアター」(下)。
「3Dシアター」では、自衛隊の最新装備等を迫力の3D映像で紹介します。ところで「3Dシアター」の上に、なにやら見慣れないヘリコプターが…。
●3Dシアター
●遠隔操縦観測システム(FFOS)無人ヘリ「3Dシアター」の上にさりげなく(!?)ディスプレイされている見慣れないヘリコプターは「遠隔操縦観測システム」の無人ヘリ。
射撃目標や射撃結果の観測に使用されます。
●装備体験コーナー展示ゾーンのほぼ中央に「装備体験コーナー」(上)があり、マネキンによる「戦闘装着セット」の展示のほか、銃器展示、背嚢(一般用&空挺用)・空挺傘・防弾チョッキ等の試着コーナーもあります。
●戦闘装着セット…普通科一般用装備(左) 空挺装備(右)
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そして、戦場に紛れ込んでしまったような雰囲気を見事に感じさせるのが「地下指揮所」(下)。ホントに地下に埋まってます(笑)。
腰をかがめないと入れない入口をくぐると、薄暗い中には3体のマネキン…いや、「隊員」が砂盤を使って戦況の確認中! 雰囲気満点です!!
●地下指揮所 入口(左)と内部(右)
地上に出るとこんな怪しげな天幕が(下)…と思いきや、「服装体験コーナー」でした(^_^;)
中で新迷彩などの戦闘服装に着替えられ、さらにオリジナルプリクラで記念撮影が可能!! 子供用の新迷彩もありますよ!
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「射撃シミュレーション」や装備データ検索・雑学・アンケートなどのコーナーは、子供たちに大人気!
みんなハマってます(^_^;)
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屋外の「イベント広場」には94式水際地雷敷設装置、87式自走高射機関砲、89式装甲戦闘車、74式自走105mm榴弾砲、軽装甲機動車が展示してあります。
●屋外展示の各種車両
2階は自衛隊の歴史・変遷・編成・配置・国際情勢・各種活動などに関する資料等の展示スペース、研修室、会議室となっています。
研修室には防衛庁関連の各種広報誌紙やミリタリー雑誌、コンピューター端末などがあります。
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●イベントホール入口
イベントホールで展示されていた新迷彩の航空服装(下)。
●航空服装
●売店「イベントホール」の隣には売店(上)もあり、お土産もバッチリ!!ってところですね(^o^)
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・かなりの駆け足で紹介してしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
当然のことながら今回初めて「広報センター」にお邪魔させていただいたのですが、私が抱いていた1年前からの期待を裏切らない大変すばらしい内容でした。まずはこれまで準備にあたられた関係の皆様に謹んで敬意を表したいと思います。
今回のレポートでは割愛させていただいた部分ではありますが、各種キャプション等も詳しく、またわかりやすく記述されており、私も大変興味深く見ることが出来ました。皆様も是非、実際に足を運ばれて「広報センター」から多くの知識を、実感・体感をまじえて吸収していただければと思います。何より、これが“入場無料”ってのが嬉しいですね(^o^)!
なお、祝祭日・連休などを中心に、各種イベントも企画されているようです。是非、「広報センター」のホームページをチェックした上で見学に行かれることをお勧めいたします。
「陸上自衛隊広報センター」 http://www.eae.jgsdf.go.jp/prcenter/index.html
その他、館内詳細、開館時間、休館日、交通手段等も、上記「広報センター」ホームページでご確認ください。
2002.4.7up