[普通科]斥候長行動中の小銃班長(陸曹)
2003年〜(1990年代アーカイブはこちら)
野戦における斥候(偵察)任務で、斥候長として行動中の小銃小隊小銃班長の1等陸曹(仮定)。昼夜にわたる、やや長い時間の行動が予定されている。中隊攻撃目標である敵の占領地域に接近・潜入し、敵の動向を探る。
任務に必要な装備一式を身につけた小銃班長。 装備は89式5.56mm小銃をはじめ、88式鉄帽の他、最新のもの(戦闘装着セットまたは2形装具)を装着。 顔にはフェイスペイント(ドーラン)をまだらに塗り、上衣の襟も既に立てた状態となっています。 |
正面及び背面 正面左胸にある迷彩色の大型の袋は、「00式個人用防護装備
防護マスク」(ガスマスク)の携行袋。任務に関わらず常に携行します。 腹部中央に85式野外無線機・携帯無線機2号F20(写真は69式で代用。最新は01式)を装着。無線機は通常、首からハーネスで吊るされます。行動範囲が広範に及ぶ場合は、背負式の携帯無線機1号F10を携行することも。 左肩(サスペンダー)にはL型懐中電灯(赤レンズ付き)を装着。 陸曹は階級章を上衣両襟に付けます。 |
左右側面
襟を立てているため、首は隠れ、肌の露出が少なくなっているのが分かります。 鉄帽には無線機用のヘッドセットと空中線が取り付けられています。空中線は鉄帽のゴムバンドで一端を押さえています。 手袋は「戦闘手袋」。手のひらが革、手の甲が迷彩の布地で出来ています。 |
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正面の装具取り付け状況 左胸に防護マスク、腹部中央に無線機、弾帯には右から、 「小型バッグ」は私物品で、この班長は任務に必要な地図やメモ帳・筆記用具、コンパスなどの小物を収納し、弾帯からハーネスで吊るされています。斥候という任務の性質上、味方の情報につながる資料の類は携行しません。 |
右側面〜背面の装具取り付け状況 弾帯上、右から 基本的に斥候は敵状の偵察が主任務ですので、特別に指示された場合や、やむを得ない状況等を除き、敵との交戦を回避します。そのため弾入れを左に移動させています。 この双眼鏡とそのケースは官給品ではなく私物品。 |
その上に、雑納を装着したところ。 弾帯上、左から やや長い時間の行動に備え、雑納には戦闘糧食(レトルドの携帯食)や雨衣、タオル、仮眠覆い、夜間行動時に使用する防音紐(袖やズボン裾を縛る紐)などを収納。 携帯シャベルは不用と判断され、取り外されています。
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→雑納は、ストラップを活用し、デイバッグ風に背中に背負うこともできます。写真では水筒と携帯シャベルが雑納に取り付けられています。 | |
→右側面の装具取り付け状況 雑納の下、弾帯に「銃剣」などが取り付けられています。
↓左側面の装具取り付け状況 |
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↑陸上自衛隊のL型懐中電灯 懐中電灯といっても、実はこれ通信機材。 |
ワンポイントアドバイス〜戦闘靴の紐
戦闘靴や半長靴の紐は、おおかたの場合、非常に長く余るはずです。余った紐は、右の写真(上)のように、紐を直接ふくらはぎに「軽く」巻いてから結びます(強く巻くと、足がしびれてしまいますので注意)。
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警戒しながら、斥候員を指揮し目標地域へ向け前進する斥候長。
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model: H-SDF
最終更新:2006.5.15
(1990年代「斥候長」アーカイブはこちら)
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※88式鉄帽・銃剣・防護マスク携行袋は複製品、89式小銃はキャロット製をもって代用しています。なお銃剣の装着は、サバイバルゲームにおいては危険ですので止めましょう。
※使用した装具等は全て一般のミリタリーショップ等で購入したものです。00式防護マスク携行袋の中身は、残念ながら入っていませんm(_ _)m
※階級章・徽章・ネーム等は一部画像処理を施してあります。