一般に「新迷彩」と呼ばれる戦闘服を着用し、89式小銃を手にしています。

頭にかぶっているのは88式鉄帽、靴は全革製茶色の戦闘靴。装具類は（「戦闘装着セット」または「2形装具」と呼ばれるもの）を装着。

正面及び背面

正面左胸にあるOD色の大型の袋は、「防護マスク4形」と呼ばれるガスマスク。
化学兵器等、特殊武器の攻撃に備え、常に携行します。
携行用の袋は通常、右肩よりタスキがけにされ、ウエストにストラップをまわして固定します。

腰の弾帯（ピストルベルト）には各種装具が取り付けられ、その重量をY型のサスペンダーで分散させ、負担を軽減。
右腰には銃剣を装着。
弾入れ（弾納）は30発入り弾倉を6本携行できる数が取り付けられてます。

陸士の場合、戦闘服では階級章を右上腕、袖の付け根から10cmの位置に付けます。（制服は左袖）
ネームは、この部隊では右胸。
徽章類を左胸の所定位置に付けられるようにしています。

88式鉄帽の側面形状が良くわかります。

手袋は迷彩色に合わせた私物品。
当時の官給品はOD色のいわゆる“軍手”です。

→ 弾帯前面の装具取り付け状況
右から「弾入れ89式小銃30連（小）」…1本収納用
　　　　「救急品袋 迷彩2形」
　　　　「弾入れ89式小銃30連（小）」
　　　　「銃剣」
　　　　「弾入れ89式小銃30連（大）」…2本収納用

「弾入れ」は、匍匐等の邪魔にならないよう、“1本収納用”を体の前面に装着。
戦闘時、銃剣は体の右側に装着（それ以外、通常は左側）。

↓ 左後面の装具取り付け状況
中央の五角形のものは携帯シャベル（エンピ）。
その左側の弾帯の空きスペースは、片腕を立て、速い速度で移動する匍匐の際に邪魔にならないようにするため。